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2009年12月13日 (日)

小型船舶の限界

一般的に、小型船舶とは総トン数20トン未満の船舶とされています。

今では小型船舶操縦免許の種類は3種類(一級・二級・特殊)で、一級と二級は総トン数の上限は同じで、航行区域の制限が異なっています。特殊はいわゆる『マリンバイク』『ジェットスキー』です。

しかしかつては最大5種類(一~五級)で、総トン数と航行区域による制限が細かくありました。もっともポピュラーなのが『四級小型船舶』でしょうか。ちなみに五級は、今の特殊と同じです。

小型船舶と言えばプレジャーボートや釣り船のイメージが強いですが、他にも様々な種類があります。

 

瀬戸内海は多くの島々がありますが、そこに行く旅客船にも、小型船舶が多く見られます。旅客船と似た様な感じですが、海上タクシーとして使用される船舶も、同様です。

また、貨物を運ぶ船舶にも、小型船舶が使用されています。『渡海船』と呼ばれ、島々に荷物を運ぶだけでなく、島々で作られたミカンなどの農作物を運んできます。

 

貨物船が多く停泊している港を見てみましょう。

燃料補給の為の給油船(バンカー船、バージ船とも呼びます)も、小型船舶である場合もあります。

岸壁に着けようとして入港中の船舶から、係船ロープ(ホーサーと呼ぶ場合もあります)を引っ張って陸上に渡すための船舶もあります。

沖合に錨を打って泊まっている船舶と陸上との間を行き来する船舶(通船といいます)は、ほとんど小型船舶ではないでしょうか。

移動店舗の車両がたまに走っていますが、これと同様に、移動店舗の船舶も見たことがあります。食料品や嗜好品を積んで、泊まっている船舶に横着けして商売していました。

 

漁船にも、小型船舶は多いようです。

とはいえ、岸から見えるようなところにいる漁船ばかりではありません。

少数派ですが、日付変更線を超えて東へとマグロを追いかける漁船にも、小型船舶が存在しています。

北回帰線(北緯二三.五度)以北の日本近海に出漁している漁船には、小型船舶が多く見られます。

 

ひとえに小型船舶といっても、用途は様々です。

レジャーの為の船・・・と簡単に言えないくらいに広範囲ということがわかっていただけたでしょうか?

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