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2010年1月 3日 (日)

見方が違えば・・・

海上交通安全法と港則法という法律があります。

これらの法規は、海上衝突予防法とともに『海上交通3法』と呼ばれ、海上における航行の安全を図るための法律です。

・・・という概略は、海事代理士と船員ともに共通のものです。

しかし、運用の仕方がかなり異なってる・・・と私は思っています。

 

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海上交通安全法は、『海の難所』『非常に多くの船舶が往来する海域』を法適用航路とし、海上衝突予防法だけでは航行の安全のためには法整備として不十分となりかねないので、特別法規としてこの法律を定めています。

海事代理士試験の内容での海上交通安全法の運用は、

  • 法適用航路・適用海域での工事・作業の許可・届出
  • 大型船・危険物船などの通行の際の連絡

これらがメインです。その為、

「どういった場合に届出するのか」

「誰の許可が必要なのか」

といった方面の理解が必要になってきます。

しかし船員サイドでの同法の運用は、法適用航路の航行の方法がメインです。

「○○航路ではどのような航法をとるのか」

「航路航行の義務がある船舶とは?」

といった、文字通りに航行・通行のための法律となります。

ですから、船員に

「海上保安庁長官の許可が必要な届出は?」

と言われても殆どの方はピンとこないでしょうし、

同様に、海事代理士に

「『順中逆西』とは?」「『明石海峡西方ブイ』の役割は?」

と言われても殆どの方はピンとこないでしょう。

両者とも、法適用航路を全部記憶しておくのは当然として、やはり運用の仕方は違います。

 

港則法も同様です。

港則法は、非常に多くの船舶の出入が行われる港を特定港とし、海上衝突予防法だけでは航行の安全に不十分となりかねないので、安全確保のために各港における航法等を定めた法律です。

海事代理士としては、

  • 入港・出港の届出
  • 造船所の進水許可
  • 港内海域でのイベントの許可

などに関した運用知識を必要としますが、

船員サイドでは、『各港での航行方法』を、出入港や通行する港毎に知っておく必要があります。

やはり、運用に違いがあります。

 

無論、どちらにも該当する方々もいらっしゃいます。

ヘタな航海士よりも航行に関する法規知識に詳しい代理士氏もいらっしゃいますし、ヤケに許認可事例に詳しい船長もいらっしゃいます。

海技免状や小型船舶免許をもっている代理士氏に、そういった傾向が強いようです。

 

しかしどちらの業務も、最近は海事代理士の業務としては少ないようです。

出入港届や航路航行の連絡などは、海運代理店が行っている例が多い・・・と聞いたことがあります。

海上交通安全法・港則法とも、関連する許認可申請や届出を業務とできるのは、海事代理士だけです。

ちゃんと海事代理士法にも記載されています。

ですから・・・

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