« 講習受講のみ | トップページ | 復習も大事ですよね »

2010年8月19日 (木)

船舶のトン数の測度に関する法律 施行例

以前に、船舶国籍証書の検認に際して、船上確認とともに、船体各部の計測を行っていたことを述べました。

これに関連した内容です。

 

船舶の上甲板上部の構造物の各部を計測していたわけですが、計測箇所は『開口部』とその周囲です。

この上甲板とは、船体のもっとも先からもっとも後部までを覆う1枚ものの甲板のうち、最上部にあるものを言います。

船橋(ブリッジ)や客室といった構造物は、一般的には上甲板の上に乗っかっています。

船を見ていたら、上記の構造物の側面に、窓とは別に切り取ったような箇所があります。

航行区域が平水や沿海のカーフェリーなどでは、それがもっともわかりやすいと思います。

車両甲板では、側面が広々と開いていますね。

これが、構造物の『開口部』です。

 

さて船舶の大きさを表す『総トン数』は、船を造るのに使用した材料の総重量ではありません。

簡単に言えば、船体・構造物・その他の箇所の容積を合計した数値に、ある係数を乗じた数値が総トン数です。

船舶のトン数の測度に関する法律では、船体・構造物・その他の箇所をひっくるめて『閉囲場所』と表現しています。

実はこの閉囲場所が、ちょいとクセモノです。

 

Stearn

上の写真では、外部との間に壁が無いかわりに鉄製の柵(ハンドレール)があります。

船舶のトン数の測度に関する法律施行規則と船舶測度官の説明では、写真の様なハンドレールも外板とみなされます。

また開口部とは、写真の場合では、ハンドレールの上端から天井を構成する材料の下端までの開いている部分となっています。

開口部の数値が、甲板上部から天井までの高さの3分の1未満であれば、その部分は外板で覆われているとみなされます。

つまり、ハンドレールがもっと高かったら、いくらスカスカに空いていても、そこは壁とみなされてしまうのです。

・・・

これは私も知りませんでした。

そこで測度官にいくつか質問してみました。

私 「塩ビ管でつくったようなチャチな柵だったら?」

測度官 「高さの数値を満たせば、それは外板とみなします」

私 「ゴルフ用のネットで、可動式の転落防止のカーテンをつけたら?」

測度官 「同様です」

・・・

ある意味「スゴイ」としか表現できないです。

 

ちなみに、掃除道具や雨具などを収納するフタつきの棚やロッカーなども、甲板上にある限りは、閉囲場所に含まれるそうです。

修理や改造の際には、このような閉囲場所に注意しないと、不意に総トン数が変化してしまうことにもなりかねません。

 

にほんブログ村 国家試験

にほんブログ村 海事代理士

にほんブログ村 廿日市情報

 ↑ こちらのクリックもお願いします。

ランクアップにご協力をお願いします。

|

« 講習受講のみ | トップページ | 復習も大事ですよね »

海事法規」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。